原本は鎌倉時代似顔絵の名手とされた藤原信実によって描かれ、歌と詞書は後京極良経の手によるものとされている。長い間秋田藩佐竹家の所蔵品だったことから”佐竹本”と呼ばれている。内容は藤原公任が選んだ万葉集から平安時代中期までの三十六歌仙の肖像と略歴、代表歌が上下2巻にわたって描かれている。